AICam Video

人物の顔・手・足等の動きを検出、機械学習することにより、異常な動きを特定。工場における作業状況の分析や、販売店での万引行動の予測等、人の「行動」を捉えます。

AICam Videoとは

AICam Video(アイキャンビデオ)は、カメラに映る「人の動き」をAIを用いて解析するAI検査ソリューションです。

AICam Video(アイキャンビデオキャッチイメージ

監視カメラやWebカメラ等の動画に映った「人物の動き」を解析するAI検査ソリューションです。
下記のような幅広い用途で活用することができます。

  • 工場での作業員の作業手順の漏れ・ミスの検出及び作業支援

  • 販売店での万引き犯や行動不審者の不審・異常な行動・挙動の検知

  • 販売店での購買客の行動の分析・解析

  • 生産性の異なる店員の行動の分析・解析

  • スポーツやレッスンでのフォーム等の分析・解析及びコーチング支援

解析イメージ(作業ミスの検知)

以下は梱包作業(※)を行う人の動き(行動)を分析・解析している例です。
※「複数の商材の封入」→「パッキング」→「チェック(見本との比較)」→「しまう」を一連の梱包作業として、この作業を繰り返し行う事例を解析

この一連の作業を正しく行った場合を「OK」として、何かミスが発生した場合を「ミス」として検知しています。

以下の解析例では、当作業を3回繰り返した時に、2回目に「GoodsB(付箋)」を入れ忘れた際に、「作業ミス(NG)を検知」をした例になります。

ポイント

マーケティング

人体の特徴部位をリアルタイムに検出できるため、動線分析、犯罪抑止等、様々な用途に有効です

コーチング

工場における作業状況の分析や、販売店での万引行動の予測からスポーツのフォーム解析、人物の特定など、幅広い「動き」に対応します

解析結果

ただ人の動きを追跡するだけではなく、人の動きを追跡した結果の解析までサポートします

特徴

特徴1:人の目では困難であった課題・問題の解決

カメラに映る「人の動き」をAIが捉えることで、今まで人の目視では解決が難しかった「大量のデータ(多人数及び長時間)に映る人の動きの監視」や「専門職(職人)にしか判断できなかった人の動きの特定」もしくは「人の目では見逃してしまう、わずかな動きの違いの検知検出」といったことができます。
※詳細は後述する「AI Cam Videoの効果的な分野/解決できる業務上の課題」を参照下さい。

特徴2:複数の行動を組み合わせた人の動きの解析

「人の動き(行動)」を解析して「特定の行動」を検出します。

また「特定の行動」を検出した上で、後述する「行動計画」の機能を活用することで、「特定(複数)の行動の組み合わせに一致した(もしくは一致しない)行動」を検出した上で、該当する行動を記録することができます。
※詳細は後述する「機能」を参照下さい。

そのため、冒頭の動画で紹介した梱包作業で「間違えて同じモノを2回入れた場合」「ある商材を入れ忘れた場合」等のケースを検出することができます。

特徴3:写真(画像・静止画)の解析では解決できなかった人の動きに関する課題・問題への解析に対応

カメラの映像(動画)に映る人物の顔・手・足等の動きを検出して「人の動き(一連の動作)」から「行動」を捉えるため、今まで写真(画像・静止画)だけでは判断(分析・解析)が困難であった「人の動き」に関する課題(問題)を解決することができます。

例えば、万引きをする可能性のある人を検出するには「1枚」の写真だけでは検出をすることは困難です。万引きを行う前に取る一連の不審な行動から万引きの可能性を推測することができます。
他にも、歩き方から人物を特定したりと、写真には映らない「動き」から検出をすることが可能です。

AI Cam Videoでは、こういった言語化・理論化が難しい「人の動き」をAIが解析することで、通常のシステムでは解決が困難であった課題・問題を解決できる可能性を秘めています。

機能

AICam Videoはただ人の動きを追跡するではなく、人の動きを追跡した結果の解析までサポートします。解析された結果は業務改善・作業効率化によるコストダウンや、マーケティングへの活用に期待できます。

「行動の解析」と「行動計画」

AIは人の骨格の動きを読み取ったり、行動手順ごとの関節の動きなどを覚えたりします(「行動の解析」)。AIがリアルタイムで読み取った動作や工程を事前に設定した「行動計画」と比較し、行動計画に沿っているか・沿っていないかを検出することができます。

「行動の解析」とは?

AICam Videoは、人の骨格の動きをリアルタイムで読み取ることが可能です。人が行っている作業をその時点で解析し特定できるので、期待する行動と違ったタイミングで通知したり、期待通りの行動をした数やその動画を検出するなど、その場ですぐ業務に活用することが可能です。

例えば、下記は商品の梱包作業をAICam Videoでリアルタイム解析している様子です。
あらかじめパンフレットを袋詰めしている動作を[Pamphlet]、袋詰めされたパッケージを検品する動作を[Check]、検品されたパッケージを決まった場所に置く動作を[Finish]として設定します。そして梱包現場に設置されたカメラを通し、カメラを接続したコンピュータで梱包する動作、工程をリアルタイムで解析します。

動態解析1
[Pamphlet]パンフレットの封入
動態解析2
[Check]検品(見本との比較確認)
動態解析3[Finish]完了(指定箇所へ配置)

設定した動作が正しく解析されていることが分かります。そしてリアルタイムで梱包する動作や工程を読み取りながら、次の項目で解説する「行動計画」に沿っているか・沿っていないか比較します。

「行動計画」とは?

動画を活用できるよう解析するために、事前に「行動計画」を設定します。

・行動計画通りに動いていないものを検出する場合<違反行動>
例えば、一般的な検品・梱包作業では決まった工程を決まった順番で行います。そこでAICam Videoにそれぞれの工程を、どのような動作で、どのような順番で行うのが正しいのかを設定します。
正しい動作を行った場合の行動計画を設定することにより、解析を行う際に誤った動作や工程を<違反行動>として検出します。検品・梱包作業でいえば「ある商品を2回入れてしまった(同じ工程を2回繰り返した)」「ある商品を入れ忘れてしまった(工程をスキップしてしまった)」場合などです。

・行動計画通りに動いたものを検出する場合<特定行動>
レジ店員の現金の窃盗を検知したい、というシーンでもAICam Videoを活用することができます。
この場合は「レジに手を伸ばした後に→ポケットに手を入れる」という<特定行動>を「行動計画」として設定することで検出が可能です。
また店舗などで特定の商品を手にとったタイミングを<特定行動>として検出したい場合にも利用できます。商品を手にとったあと、カートに入れたのか、それとも一度手にとって陳列棚に戻したのかの統計を取ることができます。

このように、あらかじめ設定した「行動計画」に沿って動いているか・沿って動いていないのかを検知・検出し、業務に活用します。

行動計画結果の確認

解析に必要な動画、全カメラ・全従業員・全作業時間を全て人の目で確認することは物理的に不可能です。そこで「行動計画」で指定した内容だけをピックアップして確認できるよう、専用ページをご用意します。

一連の行動チェック

行動計画結果1

解析用の動画の中から「行動計画」に設定した<特定行動>や<違反行動>を検出し、そのタイミングのみ抽出して動画で確認することができます。

一例として、上記の画像はある商品の梱包の順番を間違えたタイミングを<違反行動>として検知、抽出された動画の一部です。
これまでは一連の工程のあとでしかミスを見つけられず、どこでミスが起きたのか、どうしてミスが起きたのか分かりづらかった流れ作業も、<違反行動>を行ったタイミングが確認できることで、これまで見つけることができなかった「どのような行動からミスが発生するのか」「どうしてミスが起きたのか」などを知ることができます。ミスの原因が明らかになることでミスを修正する、ミスの再発を防ぐ、など業務へ活用することができます。

またAIが誤った違反行動の検出を行った場合、「誤判定」として正しい結果を学習させることもできます。学習を繰り返すことで、検出の精度が上がっていきます。

レポーティング

行動計画結果2

日・週・月・年単位などで集計・分析し、全体の統計を取ることも可能です。
先ほどのような流れ作業でいえば、全体的なミスはどのくらいあるか、どのレーン・どの人でどの程度発生しているかなどを大まかに確認することができます。

AICam Videoの効果的な分野

作業員の作業ミスの検知/不良品の防止(抑止)/工場等の製造現場

製品の組み立て作業に関して、手順のミス・漏れ(マニュアルと異なる手順で組み立て)を行う人の動きを検知・検出します。

手順のミス・漏れをリアルタイムに検知・検出し、作業者本人や監督者に通知を行うことで、その場で不良品の発生を防止(抑止)します。
また、検知・検出した人の行動記録をデータベースに記録し、システムにて集計・レポートを行うことで、手順や仕組みの改善・見直しに必要な解析データを提供します。

多人数・長時間の人の作業の監視ツールとしてご活用下さい。

不審な行動を取る万引き犯や不審者の検知/損害の防止/店舗

店舗での万引きや、路上等含めた不審者の行動に関して、万引き犯や不審者が取る人の動きを検知・検出します。

万引きGメンは自身の経験から、万引き犯が取る独特な行動を察知して、犯人の当たりを付けます。
同様に、AIは、そういった言語化が難しい・理論化が難しい事象の判定、すなわち、万引き犯が取る独特な行動の検知・検出を可能にします。
不審者の行動に関しても同様です。

専門職(職人)にしか判断できなかった人の動きの特定するための監視ツールとしてご活用下さい。

作業員の作業ミスの検知/不良品の防止(抑止)/工場等の製造現場

店舗の陳列商品に対して、購買客の取った行動を解析します。

例えば、ある商品をカゴに入れた顧客を検知・検出した上で、カゴに入れるまでの過程として「すぐにカゴに入れた」「一度手に取ってカゴに入れた/棚に戻した」「商品の前で立ち止まって悩んだ後、カゴに入れた/過ぎ去った」等の各行動の解析が可能です。

それらの検知・検出した人の行動記録をデータベースに記録し、システムにて集計・レポートを行うことで、生産性の向上に貢献する解析データを提供します。

また、カスタマイズを行うことで、対象者の「性別」「年齢」「服装」も含めてAIが解析して、それらの情報も付加情報として記録することができます。

多数のカメラ・長時間の映像を人の目でチェックする場合の分析ツールとしてご活用下さい。

生産性の高い店員の行動の検知/生産性の向上/コンビニやスーパーの現場

商品の陳列作業やレジカウンター内での作業に関して、生産性の高い人と生産性の低い人の動きの違いを検知・検出します。

生産性の高い人の動きを事前にAIにて解析・登録を行い、生産性の高い人と異なる動きをとった場合、その動き(生産性の低い動き)を検知・検出します。
また、作業手順ごとに掛かった時間の計測・記録及び作業時間が掛かっている人もしくは工程の動きを検知・検出します。

それらの検知・検出した人の行動記録をデータベースに記録し、システムにて集計・レポートを行うことで、生産性の向上に貢献する解析データを提供します。

作業者が最適な作業に習熟するための支援ツールとしてご活用下さい。

標準価格

ラインセンス販売:5万円〜/月・台

・必要なハードウェア一式のレンタル費込み
・年間契約の場合は「50万円/年・台」と2か月分お得
・ハードウェアをお客さま側でご用意される場合はレンタル費分割引

ソフトウェア販売(買い切り):500万円〜/一式

・スタンドアローン型

なお、ケースに応じて様々な導入プランをご用意いたします。
目的にフィットする最適なプランをご提案致します。

導入の流れ

お問い合わせ

お客様の課題・問題をヒアリングさせて頂き、費用対効果を含めて最適なプランをご提案させていただきます。

他、「導入方法について聞きたい」「自社事業に利用できるか相談したい」など、どのようなことでもお気軽にお問い合わせください。

お問い合わせについて

「なんとかしたい」「こうあってほしい」
そんな想いをIT技術で実現します

システム開発のプロフェッショナルとして、下記のような実績を有しています。

・小規模~大規模まで多様なWebサービス開発
・クラウド環境構築、ネットワーク設計
・画像解析、物体検出、3Dモデル化システム
・AIの導入支援、システム開発、学習モデル構築
・ドローンを使ったセンシング、データ解析

類似技術開発のご相談などがございましたら、お気軽にご相談ください。

AICam Video事例

AICam Video活用方法