感染症の感染拡大対策として今、ソーシャルディスタンシングを意識した生活を求められています。人の目で確認することはとても困難な人と人との距離や密集度・密接度も、AIによってリアルタイムに計測することが可能です。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)などの感染拡大対策として今、人と人との社会的距離確保(ソーシャルディスタンシング)を意識した生活を求められています。
感染症の感染拡大を抑止するには3密(密閉・密集・密接)の回避が有効といわれています。感染症の感染拡大を抑止することはすべての企業の社会的責任であり、企業とそこで働く人達や顧客との信頼関係にもつながります。
しかし公共施設や商業施設、イベント会場ではすべてのエリアでソーシャルディスタンスが守られているか、人の密集・密接を避けられているか、人の目で確認することはとても困難です。
カメラの映像をAIによって解析し、人と人との距離や密集度・密接度、カメラで捉えたエリア内の人数をリアルタイムに計測することが可能です。またその取得した情報をデータとして蓄積し、分析することもできます。
固定したカメラでは撮影しきれないほどの広いエリアを監視したい場合は、ドローンの自動運転で撮影するのが効果的でしょう。弊社では監視カメラ映像の解析やドローンの自動巡回技術にも積極的に取り組んでおり、下記記事は弊社が実際に行った、屋内でのドローン自律飛行テストのレポートです。
ARマーカーと画像処理を用いたドローンの屋内自動飛行制御 | ドローンBiz (ドローンビズ)
https://dronebiz.net/tech/auto_fly_indoor/
また人の動きを学習、解析する技術を活かし、くしゃみやふらつきなどの風邪や感染症の罹患者に見られる動作を読み取り、対象者を検出することも可能です。
上半身が震えるように動くくしゃみをする動作が連続して行われたかや、体をふらふらとさせる動作が継続的に行われているかを読み取り解析することで、「感染症の罹患者の可能性がある」と認識することができます。
公共施設や商業施設、イベント会場の感染症の感染拡大対策に活用できます。
・人と人との距離をリアルタイムで解析し、設定した密度に達した時点で警告する
・リアルタイムで混雑しているエリアを通知する
・計測した情報を蓄積・解析し、事前に密集・密接になりやすいエリアや時間帯を推定する
上記のような状態になったとき、管理システムや管理者に通知するだけでなく直接その場にいる人達に向けて放送を流したり、店内ディスプレイに表示したりするなど、注意を促すことが可能です。特にクラスター(感染者間の関連が認められた集団)発生のリスクが高い病院の待合室などでは、状況を可視化することが感染拡大抑止に効果的といえるでしょう。
これらの情報は個人が特定されないよう匿名化する、数値でのみ公表するなどして、インターネットを通して外部に公開することも可能です。
事前に店内や会場内の混雑情報が分かれば、利用者側から来店・来場を控えたり、訪問する時間を計画し直すことも可能であり、利用者にとっても感染を事前回避する有効な情報となります。
また群衆の中にくしゃみやふらつきなどの動作が頻繁に見られる人物のみをピックアップすることも可能です。そうした人物を風邪や感染症に罹患している可能性があるとして、救護したり受診を促したりすることができます。記録として残しておけば、もしこの人物と同一エリアから感染者が発生した場合、感染源を特定するための情報の一つとなるでしょう。
他にも通行人のリアルタイム検温やマスク検知、消毒・手洗い判定や状況の分析など、AIは感染症の感染拡大の抑止に大いに役立てることのできる技術です。
貴社の業務にAIをどのように活用できるか、弊社は企画からお手伝いいたします。まずは相談からで構いません。当サイト内のお問い合わせフォームもしくは電話番号より、お気軽にお問い合わせください。