AIによる駐車車両内の人物検出の活用方法の一つに、子どもやペットの車内放置事故の防止が挙げられます。カメラやドローンが人物やペットを検知し、条件を満たした場合に「置き去り」と判定することで事故を未然に防ぎます。

車内放置事故防止に役立つAI

AIを活用した駐車車両内の人物検出の活用方法の一つに、子どもやペットの車内放置事故の防止が挙げられます。

全国のパチンコホール組合の協同組合連合会である全日本遊技事業協同組合連合会(全日遊連)は子どもやペットの車内放置による事故を防止するため、全国のパチンコ店で店内アナウンスによる注意喚起、ホールスタッフによる駐車場の定期的な巡回などを実施しています。
しかし子どもやペットの車内放置確認のための駐車場への定期巡回は簡単なことではありません。スタッフ数の限られている店舗では十分な巡回が行えず別途駐車場巡回のためのスタッフを雇用するなど、コスト面でも大きな負担となっている現状があります。

AIが解決できること

そこでAIの活用です。カメラやドローン、巡回用ロボットなどを使って駐車車両内の人物やペット(犬や猫)を検知し、人の代わりにAIで車内放置を見つけ出すことができます。
カメラやドローン、ロボットは駐車場内に停められた車両の中にいる人物やペットを検知します。そして人物やペットを検知した後、時間が経過しても車から出る気配がない(車から出る動作がない)場合に「置き去り」と判定することが可能です。

炎天下に車を駐めると約5分で車内気温は50度を突破するため、体力のない子どもや動物は数分で死に至る可能性があります。
人による定期巡回では常に監視状態ではいられず、また業務状況によっては巡回のできない時間帯が発生する可能性もあり、車内への置き去りの開始から発見までにタイムラグが発生します。しかしカメラやドローン、ロボットで常に駐車場内を監視状態にしていれば、人の目で確認するより早いタイミングで車内放置を発見することができます。

下記は実際に車内の人物をカメラで捉え、人物として判定させた一例です。成人男性がうつむいた状態で後部座席に座っていますが、そこに人物が存在していることを正しく認識できています。
子どもの場合、後部座席で(下を向いて)座っていると考えられます。下記の一例と同様に、子どもやペットについても助手席、後部座席問わず、車内が映るような画角で撮影ができれば高い精度で検知が可能です。
車内人物の判定結果

広く公開されている人物検出技術は比較的正面を向いている人物や遮蔽物の少ない状況を想定していることもあり、こうした特殊な状況の人物検出には向いていない場合があります。
「子どもやペットの車内放置を検知する」という用途であれば「後部座席」「下を向いている」などの状況が考えられますが、用途に応じて専用の機械学習モデルを用意することでさらなる精度向上が見込めます。

人物やペットを検出した後は、その人物の動作を読み取ります。駐車場に停車させた後、時間が経過しても車から出る気配がない(車から出る動作がない)場合は車内に置き去りにされている可能性があると考えられます。

車内人物検知の活用例

車内に人物や動物が検出され「置き去り」とみなされたら、カメラに接続されたシステムより
・店舗従業員へ通知する
・店内アナウンス(警報)を流す
などのアクションを起こします。そうすることで、子どもやペットの車内置き去りによる事故を人による巡回より早く、未然に防ぐことができるのです。
車内人物検知フロー

それを実現するには常に駐車場を監視し、置き去りを検知するための仕組みが必要となります。

駐車場内に柱など背の高いオブジェクトが十分に設置されていれば、停車しているすべての車内を正面から捉えられるよう監視カメラを複数台設置することで対応できます。例えば柱に囲まれた地下駐車場などです。
屋外や広い駐車場のように移動する媒体が必要な場合は、ドローンやロボットによる自動運転による対応が考えられます。

弊社では監視カメラ映像の解析やドローンの自動巡回技術にも積極的に取り組んでいます。
ドローンの自動巡回は屋外であればGPSを利用し、GPSが利用できない室内や地下であればARマーカーを活用することで自律飛行が可能となります。下記記事は弊社が実際に行った、屋内でのドローン自律飛行テストのレポートです。

ARマーカーと画像処理を用いたドローンの屋内自動飛行制御 | ドローンBiz (ドローンビズ)
https://dronebiz.net/tech/auto_fly_indoor/

まとめ

想画では引き続きドローンやロボットによる自動巡回について、いかに容易に安全に、そして安価に実現できるかの検証を進めています。

車内人物検知の活用についてはパチンコ店やショッピングモールにおける子どもやペットの車内放置の検知だけでなく、不審人物の車上荒らしや車の乗り逃げなどの犯罪抑止にも役立てることができると考えられます。
貴社の業務にAIをどのように活用できるか、弊社は企画からお手伝いいたします。まずは相談からで構いません。当サイト内のお問い合わせフォームもしくは電話番号より、お気軽にお問い合わせください。

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